自然の美しさにはかなわない、という中の一つに、貝があります。普段から、貝のネックレスを身につけることが多いのですが、最近も、海に行くと気になる貝を拾い集めるのも癖になり。最初は、何げなく雑多に拾っていたのに、いつしか、この貝を手のひらに集めはじめました。

余談ですが、このブルーの入れ物は、90年代半ばに、60年代の陶器をアメリカの叔母にプレゼントでもらったもので、ここにきて、ようやく中身と外がしっくりきた感あり。このためのこれだったのかなぁ、と思うことはとても好きです。この貝は、「〜タカラガイ」っていうようなのですが、色やカタチで微妙に名前が違います。
名前といえば、海の生き物には、ニセ〜とか、〜モドキ、といった名前がわりと多いように感じられ、名前の付け方に少なからずショックを受けてきているのですが(研究するのに、分かりやすいんですかねぇ…もう一声!と思っている..そんなわけで)これは、タカラとついていて良かったと思った覚えが。ぷっくりして触って気持ち良いのと、割れるのを気にしなくて良いほど丈夫、キレイな状態で砂浜に落ちている、ので、珍しさではたいしたことはないと思いますが、それゆえに、昔々は、こうした貝が、人類の貨幣だったことに納得。
先日、神奈川県立近代美術館 葉山で行われている「国立民族学博物館コレクション 貝の道」へ。地球上には、10万種の貝があるそうです。ピンと来ない数ではありますが、見たことがない貝に出逢って当たり前だ、というのと、そう思える確率が高いことは嬉しい。いろいろ貝のストーリー見入りました。一番は、自然に生まれる貝の模様の美しさですが(貝の首飾りコーナーは二度回った)また、貨幣、買、財、貴…といった漢字に「貝」があるのも、もともと、貨幣として非常に有益で大切にされていたというのは、(色の変化も少なく、安定して採れるのが貝だったとか)なるほどねぇ、と世界の国々の貝との関わり方などを見つつ。装飾的な美しさ、社会的権威、儀式、呪術としての貝。(〜9/2(日)まで)海も近いので、ご興味あれば、夏も味わいつつ、ぜひ。