睡眠時間が、ほぼないに等しい状態で、朝、家を出発した私は、景色を味わうよりも、フラッシュスリープの新幹線。それだけに、越後湯沢に到着し、初めての新潟、初めて見る黄金に輝く稲穂の光景に、心身ともに、新鮮な目覚めだった。これが、噂に聴いていた、越後湯沢かぁ。まさにこの時期だと、ここまで頭を垂れるのかと思っていたら、先日の台風で、かなり倒れてしまったらしい。でも、強い稲は、水に浸りすぎたりしない限り、問題ないそうだ。そう聞いては、また風景に目をやる。コメ力を何度も確認。強風でもないのに、写真には、風の跡が見える。
今回は、何かとお世話になっている、茶人(SHUHALLY主宰)松村宗亮さん開催の「黄金の茶会」に参加させて頂いた。
薄茶と濃茶、場所も違えて、滞在中に2度の茶会。と言っても、形式ばったものではなく、この大自然の中での野点、気分も解放的な中、とことん、お茶の遊びを楽しむ時間。本来、お茶を味わう時間とは、こういうことなのだろう。最近は、全く、教室にも通えていない私ですが(汗)、茶室などでは、想像力不足ゆえから、こんな自然を思い描けていなかった!
ここまでリアルに稲穂の中での「黄金の茶会」は、かなり印象的。(タイトルの意味は、ここに案内されるまでサプライズでした)大事な掛け軸が風で飛んだりもしながら、別世界の体験に感謝。
今回は、芸術家・陶芸家の金理有(きむりゆ)さんの作品、これまでもインパクトあり、一度見たら忘れない作風なのですが、今回は、茶会をはじめ、宿の自然の中に飾られながら、自然との融合具合に驚いた。作品の存在の理由がわかったような…「縄文の頃のものを、現代風にアレンジしている」金理有 作品。(金さんと写真撮り忘れました、)
御茶菓子は、坂本紫穂さん。優しく、季節の色気あり。素敵でした。
(下のは、秋分の日、昼と夜を表現されています)
最後に、宿泊やイベントを愉しませていただいた「里山十帖」。素晴らしい環境と、それに勝るような ホスピタリティ、センスと、料理と露天風呂と。細かく書き出すとキリがないですが.. 必ず、また泊まりたい宿が新潟にできて嬉しい。1泊で、かなり弛緩できた。新潟、近くて感激。雪の頃にも、来てみたい。