白金の東京都庭園美術館でやっている「アールデコの邸宅美術館」に行ってきました。
約3年の改装期間後にも思いましたが、
旧朝香宮邸の建物は見応えあり!
その時代の粋を尽くした、
また夢に溢れた時代のエネルギーを感じられるような気がします。
美術館になって、よかったわぁ。(観られるから)
今回は、建物に合う時代のアイテムが部屋ごとに置かれていたり、
どちらかというと、美術館というよりも、住まうような感覚の展示でした。
アイテムとして目に留ったのは、ヨーゼフ・ホフマンのティーポットや、
ルネ・ラリック(もあるのですが)娘さんのスザンヌ・ラリックの陶器など。
改装にあたっても、かなり修繕された1階にある香水塔の修復の様子なども
映像で流していて、3年はゆうにかかるんだなぁ、と見ていました。
とことん細工を極めたアール・ヌーボーの時代のモノも個性豊かだなぁと思いますが、
その後の、幾何学模様や、合理性を求めて花開いたデコの感じも好きです。
パターンやデザインがあるものの、
やはり人間がつくった、という匂いが、しっかり香ってくるあたりが。
気ままに散歩に行くような気持ちで行ける美術館なので、ありがたい。
木々もさすがに高いので、蝉の声も空から響くようでした。