昨年、お茶のお稽古の際に知り、お分けいただいた、陶芸家・田村一さんの器。一度 触れたら、手を離したくなくなる、きめ細やかな感触がくせになります。
色は奥深い柔かさがあり、土から作られる器の底に、貝殻の跡がつけられているのにも、惹かれました。
なんどかメールでやりとり。田村さんより、南青山の”白白庵(ぱくぱくあん)”での個展のお知らせ頂き、初対面がてら、伺ってきました。
現在は、故郷の秋田で制作活動をなさっているのですが、以前は東京にもいらしたことがあったそうで、私の番組も聞いてくださっていたと聞き、嬉しかったです。
いつも、いつか、つながる。
田村さん、益子にも9年ほど 住んでいたことがあるそうで、共通の知人の話題にもなり、懐かしいあの頃を思いだしながら、その頃に、そこに住んでいた田村さんと話す不思議を感じていました。
また、秋田の自然の素晴らしさを聞くうちに、すっかり行ってみたくなりました。(行ったことがない!)
うっすら水色がかった白は、秋田での雪の色(とけはじめる今頃の)。
ぼんやりぼやけたような薄深い色は、秋田の雲を思ったと。
私は、自然を作品の色に感じられるモノがとても好きなので、
そんなお話がさり気なく出るたびに、んーんーと、静かに唸っていました。
マグカップを購入。
口元を添える縁が、唇のカタチにそっと寄り添うようにできていて、にっこりしました。
今回、こんなモノも!恐竜の骨のような…架空の動物のものなのか..
プリミティヴな感性、これはストレートに感じました。
◉田村一展 × Task Q 二人展@「形状記憶」Shape- memory@ 白白庵 (3月29日まで)