今日のAtelier Nova には、美術監督の種田陽平さんが来てくださいました。
数々の!映画の美術監督をされてきている種田さん、
7/19公開のジブリ映画最新作「思い出のマーニー」でも美術監督をされています。
アニメーションの美術監督は、今回初めてだそうですが、
実写とアニメーションでは、
結構な違いがあるのではと思いきや、種田さんにとっては、他の国で仕事をしているのと似た感覚と。
この颯爽として、ボーダーレスな感じ、お話の端々から感じられました。
ところで、「思い出のマーニー」には、北海道の湿地帯に、”湿っち屋敷”と呼ばれる素敵な洋館が出てくるのですが(こちら)建物も青い窓も、色々なリサーチを経て辿り着いた家。元々イギリス児童文学だったこともあり、日本では緯度が近い北海道を舞台にしたそうです。
「青い窓とマーニー」は、今回の映画でも大事なシーンなのですが、
他の作品でも、窓やドアは、映画では重要なシーンになる場合が多いみたいですね。
ちなみに、上げ下げ窓は、あまり映画には向かないそうです。
(想像するに….顔ともぶつかるし、「おいっしょッ」と力を入れてあげる感じは、
イマイチなのかな?笑)
とにかく、空想の世界のはずが、実際にあるような気にもなる風景。
観た人の心にずっと残る、その映画の”印象”そのものをつくる お仕事なのですね。
挙げたらキリがないのですが、
「ステキな金縛り」「有頂天ホテル」をはじめとするみ三谷幸喜作品、
是枝監督の「空気人形」、「フラガール」、「スワロウテイル」、「悪人」、
「ヴィヨンの妻」、あと「タランティーノ作品「キル・ビル」も。
海外作品は、ここ最近も色々やっていらっしゃるそうですが、日本で公開されていない!
例えば、キアヌ・リーブスが監督&主演した「ファイティング・タイガー」も美術をされたそうですよ。(こちらは、DVDが 8/6に出るみたいです)
美術監督で、観る映画を選んでいくのも面白いかもしれません。
案外、ジャンルは別でも、”好み”で つながるような気がします。
*そうそう、「思い出のマーニー」の主題歌、Priscilla Ahn “Fine On The Outside“
好きです。映画ともぴったりでした(¥.¥)