春は「やわらか」だとか「おだやか」といった表現が合う季節だと思っていましたが、よくよく、今日のような強風に吹かれていると、春は、芽吹く力といい、力強い季節であった、と思うのでした。
しかし、今日は風は吹いても、あたたかである、という天気予報を前日に聞き、ちょっと大きめの公園まで足を伸ばしました。鳥の声、木のざわめき、子供たちのはしゃぐ声、木の葉を掃く音、砂の舞う音、すべては、今日の風にのって。昨日とも明日とも違う音。
色鮮やかな花が、公園のあちこちに咲き始めていて、そんなつもりもなかったのに、家に帰ってカメラを見れば、花ばかり撮っていた。
モノクロのように見える木の枝々は、季節の変わり目の色。
そして、家には踊るように開くチューリップ。