FRANCOISE GILOT 展

 銀座の CHANEL NEXUS HALL で開催中の Francoise Gilot (フランソワーズ・ジロー)の展覧会『A Life in Art』へ先週、足を運んだ。ピカソと出逢ったのは、彼が61歳、フランソワーズ21歳の時。そして、この絵は、パブロ・ピカソと一緒に生活している頃に描かれた作品「果物がある静物」なのですが、結局、ピカソの圧倒的な支配力がある生活の中では、作品にもピカソの影響が強く出過ぎるという理由で、二人の子供を連れてピカソのもとを離れてしまうんですね。(もちろん、他にもあったかもしれないですが、そう言われている)たしかに、ピカソといた時期と、その後の作品群、どんどん変わっていった様子。
 でも、なんとなく観ていて、同じアーティストで時期によって作風がガラッと変わる様は、まさにピカソのようでもあるなぁ、と思った。ピカソは、誰かが自分の模写のようなことを始めたら、それから脱却するように新しい作風を生んでいったと聞くのとは違って、
フランソワーズ・ジローの変遷は、時代やまわりの人の影響を悠々と、楽しんで受け入れているよう見えた違いはあるのですが。男女の違いのようでもあり、ピカソと彼女は、とても似たところが人間としてあったのだろうかな、と勝手に想像。違うかな、どうなのかな。(個人的には、1990年代の作品が、プリミティブアートのようはシンボリックさもあり、色使いや構図も好きだった)
 現在、88歳、ニューヨーク在住。もしかしたら、お会いできるかも、という今回のチャンスだったのですが、来日がなくなってしまい、お会いできず、残念!(お写真で拝見するかぎり、とても美しい女性で、一目仰ぎたかった!)
 『A Life in Art』というタイトルが示すとおり、彼女の60年以上の作品群から選ばれたものが展示されています。インパクトや印象や、世の中、時代のきりとりもアートですが、フランソワーズ・ジローの絵を観ていて、「続ける」ということこそ、アートなのかも、と、自分的には新鮮な思いも生まれる。
 余談ですが、パンフレットに書かれてあった「画家のアトリエというのは、午前でも午後でも、また夏であっても冬であっても、光が常に一定であるように、必ず、北側に面している」という一文に、へぇ〜なるほど、と思った。

銀座 CHANE NEXUS HALL